そんな悩みに工場で夜勤シフトを20年経験した管理人「けいすけ」がお答えします。
不規則な生活をしいられる夜勤ですが、その代わりに夜勤手当でガッツリと稼げることが魅力ですよね。給料明細をみるとホッとするのです。
でも・・・夜勤手当って計算方法が分かりづらいし、そもそも…どんな種類の夜勤手当が支給されているのか、よく分からない人も多いのではありませんか?
そこで夜勤経験者の私が…
夜勤手当の種類や計算方法を詳しく解説します!

あれ?思っていたより少ないぞ…何で?
この記事を読めば「夜勤手当の種類」や「夜勤手当の計算方法」が理解できます。
経理のひとも人間なので完璧ではありません。私の会社では “年に1回程度” 金額の間違いがありました。20年なので20回は損しかけとるのです。
ただでさえ辛い夜勤です。お金のことでモヤモヤしないよう、しっかりと給料明細をチェックしましょうね。損だけは絶対したらダメですよ。
Contents
夜勤手当の種類
夜勤手当の種類はおもに次の2つです。
- 深夜割増手当
- 夜勤手当
それでは順番に見ていきましょう。
1.深夜割増手当
法律で義務付けられている夜間に働くと必ず支払われる割増賃金です。
私の会社では「深夜割増手当」と呼んでいましたが、勤める会社によっては「深夜労働手当、深夜割増賃金、深夜手当」など呼び方はさまざまだと思います。
2.夜勤手当
夜勤をする人に会社の任意によって支払われる手当です。
善意の手当と解釈すべきかな…
私の会社では「夜勤手当」と呼んでいましたが、会社によっては「交代勤務手当」など色んな呼び方をされています。
「1.深夜割増手当」と「2.夜勤手当」をひとつにして支給しているケースも多いです。
例えば…夜勤手当のなかに深夜割増の分を含んでいたり、深夜割増手当の率を25%より多くして任意の分を含んでいたり…会社によって色いろです。詳しくは就業規則をみてね。
夜勤手当の計算方法
ここでは夜勤手当のひとつ「1.深夜割増手当」の計算方法を解説しますね。
まずは例題を出しますので一緒に考えてみてね。
条件:時給は1500円、割増は25%、休憩は午前1時から60分
それでは割増分を計算してみましょう…

・割増は25%なので時間当たりの割増金額は1500×0.25で375円です。
・割増時間(22時~5時)のうち1時間は休憩なので割増の時間は6時間です。
・それを掛け合わせて375×6となりこの日に支払われる割増賃金手当は2,250円です。
⇒先ほどの12,000円+2,250円となるので夜勤での給料は14,250円になります。
損をしないために夜勤手当をチェックしよう
社員として月給制で働いていると、夜勤の手当の計算ってややこしいんですよねぇ。なぜなら夜勤手当は時給で計算されるから…
自分が時給いくらで働いているか?なんて知らないし、すべて経理に任せきりだよ…って人も多いと思います。
でも・・・
夜勤手当は次の4つの手順でチェックします。
①出勤・退勤の記録
②就業規則の確認
③時間給の算出
④給与明細のチェック
それでは①から詳しく見ていきましょう。
①出勤・退勤の記録
夜勤をした日数と深夜時間帯(法律では22時~翌5時)の労働時間が分からないと手当のチェックができません。出勤・退勤の記録を必ず残すようにしましょう。
タイムカードの場合は締め日にスマホでパチリと撮影すればOKです。
でも…最近ではICカードが主流ですよね。そうなると手書きで記録する必要があります。メモ帳(スマホ)やエクセル(パソコン)などで記録しておきましょう。
夜勤した日数は10日間、22時~翌5時の労働は60時間でした。
続いて就業規則を用意します。
②就業規則の確認
従業員が10人以上いる会社には「就業規則」が必ずありますので、次の3点を確認しましょう。
- 深夜割増手当が支給される時間帯と割増額
- 夜勤の休憩時間
- 夜勤手当の有無や金額
1.深夜割増手当は22時~翌5時、25%
2.休憩時間は1時~2時、賃金はなし
3.夜勤手当は一日1,500円
割増は労働基準法の最低ラインですが任意の手当1,500円がうれしい…
さぁ時間給を算出しましょう!
③時間給の算出
月給制で働いていても、割増手当の計算は「時給」で行われます。次の3つの情報を準備して以下の計算式で「時給」を算出してみましょう。
- 基本給
- 年間休日
- 所定労働時間
※1は給与明細、2と3は就業規則で確認してね…
-計算式-
基本給×12÷(365-年間休日)÷所定労働時間
1.(基本給) 297,000円
2.(年間休日) 115日
3.(所定労働時間) 8時間
297,000×12=(基本給年額) 3,564,000円
(365-115)×8=(年間労働時間) 2,000時間
3,564,000÷2000=(時給)1,782円
私の時給は1,782円です。
お待たせしました。夜勤手当のチェックをしましょう!
④給与明細書のチェック(私の給与明細を公開します)
それでは私の給与明細書を使って夜勤の手当をチェックをしてみましょう。
チェックするポイントは次の3つです。
- 夜勤手当は就業規則の通りに支給されているか?
- 夜時間帯の労働時間は記録と同じか?
- 割増は正しい時給で計算されているか?
そして、これが私の給与明細書です…

情報と明細書の数字が同じか?
順番にチェックしましょう!
1.夜勤手当は就業規則の通りに支給されているか?
2.夜時間帯の労働時間は記録と同じか?
3.割増は正しい時給で計算されているか?
私の会社では経理担当者の手入力となるため「夜勤手当」と「深夜割増時間」の間違いが多かったです。年に1回ペースで間違っていたなぁ。みなさんもしっかりチェックしましょうね。
夜勤手当の種類や計算方法でした!
※私の給料明細とくらべ夜勤手当が極端に少ない人はこの記事をどうぞ
この記事を読めば、工場で支給される夜勤手当のおおよその相場を知ることができます。私の実体験のほか、現在夜勤をしている知人などの情報から出した金額なので、信頼度はそれなりに高いと思いますよ。よかったら参考にしてみてね。
※夜勤なんてもうやってられん…って思ったらこの記事をどうぞ
夜勤シフトを20年経験し、のちに退職した管理人が「夜勤を辞めたい人へのアドバイス」をさせていただきます。そのほか「夜勤を辞める方法」「会社を辞めるときに抱える悩み」「夜勤を辞めて良かったこと」「夜勤を辞めて悪かったこと」もお届けしますね。夜勤が辛くて辞めたい人が次のステップへと進むヒントになると思いますので、良かったら読んでみてね。
※重たいテーマですが夜勤をするなら知っておきましょう
よく囁かれるウワサで「夜勤をすると寿命が縮む」といわれますが、これって本当のことなのでしょうか?工場で20年夜勤シフトを経験した管理人が、大学などの研究報告をもとにして、詳しく解説します。是非ご覧になって下さいね。
あとがき・・・
コンピューターの導入で給料の計算ミスは大幅に減ったと思います。しかし中小企業ではまだまだ手入力の箇所が多いので自己防衛しましょうね。
夜勤は昼と夜が逆転する不規則な生活をしいられます。ただでさえ辛い夜勤なので、お金のことでモヤモヤしたら眠れなくなりますよ。
それでは・・・

記事:けいすけ
この記事では、転職エージェントをおすすめする理由、私の転職で役立った転職エージェント3選、転職エージェントを使った転職活動5つの手順をご紹介しています。いまの会社が辛くて転職を考えている人は参考になると思いますので、是非ご覧くださいね。
>深夜時間帯は休憩が1時間あるので・・・6時間
時給が1,782円、割増は25%なので・・・1782×0.25×6=2673
夜勤手当が1回に付き1,500円なので・・・2673+1500=4173
支給される手当の合計は4,173円です(^^♪
とありますが、深夜勤務で時間外労働が一切ない場合は1深夜割増も1.25で
計算して、1782×1.25×6=13,365円だと思うのですが。。。
0.25を使うのはあくまで、深夜勤務時間帯より前に働いていて、時間外労働として22時~朝5時に食い込む場合じゃないですか?
例
所定労働時間朝9時から17時の会社員
※基礎賃金は時給1782円の方
あるひ24時まで仕事をした場合
17時~22時の残業代は1782×1.25×4=8910
22時~24時の残業代は1782×0.25×2=891
その日の残業代トータル9801円
っという時に0.25を使うのではないですか?
よしさん
ご連絡ありがとうございます。
ご指摘の件ですが・・・
始業が21時、翌6時まで働いた場合の「手当(割増賃金)部分のみ」を算出しているため、0.25で計算させていただきました。
割増し時間(22時~翌5時までで、休憩1時間)の支給総額は、よしさんがご指摘いただいた通り、1782×1.25×6=13,365円になります。
多分、これで合っていると思うのですが(^^;
間違ってたらごめんなさい。
けいすけ