そんな悩みに工場で夜勤シフトを20年経験し、43歳で退職した管理人「けいすけ」がお答えします。
夜勤シフトで働いていたら誰もが実感すると思いますが、夜勤は年齢を重ねるごとに辛くなるんですよね。眠れなくなるし、回復もしづらくなる感じで…
そんな辛さから「これで定年まで働けるのか?」と不安を感じている人も多いと思います。私も40歳ごろにメチャ悩みました。そこで今回は…
工場夜勤は何歳まで可能なのかを考えてみます!

こりゃ、定年までとても無理かな?
この記事を読めば、工場夜勤を何歳まで続けられるのか?その目安を知ることができます。
夜勤ができる限界の年齢を知って、まだ若いうちに将来を見据えた行動をしていただければと思います。若いと転職もしやすいしね。
Contents
工場夜勤は何歳まで大丈夫?限界の年齢とは
本来なら政府が発表する統計データなどから話しをしたいのですが、そんなものはどこにも見当たりませんでした。
また夜勤は何歳までという法律も存在しません。ほんと…夜勤って軽視されすぎだと思う。こんなにシンドイのに。
なので・・・
私の20年間の夜勤経験からお話ししますね。私が考える夜勤の限界年齢です…
工場夜勤の限界年齢は40~45歳
※私が働いていた電子部品工場で二交代24時間稼働の場合です
限界年齢は条件によって大きく変わります。例をいくつか挙げると…
・自動車など体力がいる工場では40歳~45歳が限界
・一週間のうちに昼夜チェンジがある工場は40歳が限界
・夜勤専属なら定年まで可能
※すべて私の考えです
仕事内容、職場環境、各人の体力や性格、どれだけ責任のある立場か?などによっても±5歳くらいの誤差は出ると思います。あくまでおおよその目安だと思ってくださいね(;^_^
二交代24時間稼働とか、頻繁にシフトチェンジがあるようなキツイ夜勤シフトほど限界年齢は下がります。ま、当たり前ですよね。
一方、シフトチェンジが発生しない夜勤専属なら定年まで働くことも可能だと思います。夜勤で辛いのってシフトチェンジなんですよね…
年齢とともに夜勤が辛くなる理由
年齢とともに夜勤が辛くなる一番の理由は睡眠の質の低下です。つまり…眠れなくなるんです。夜勤シフトで眠れないなんて致命的ですよね。
おそらく30歳位から「眠りが浅くなった、朝起きるのが早くなった」など…実感している人も多いのではないでしょうか?そう…人間は年を取るとだんだん眠れなくなるのです。
年齢とともに眠れなくなる原因は『脳内で分泌されるメラトニンが減少するため』だといわれています。

メラトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれ、脳内で分泌されると、体をリラックスモードにして、私たちを自然な眠りへと誘ってくれるんです。
ところが・・・メラトニンの分泌量は10代がピークで、その後は年齢とともに減っていくだけなんです。
ある医療機関のデータから作成したグラフです。これを見ればメラトニンの減り方が一目瞭然かと思います。

20代以降メラトニンの分泌量がどんどん減って、30代ではピーク時の1/3に、40代では1/5にまで減っていくんです。そりゃ眠れなくなって当然ですよね。
経験者ならお分かりいただけると思いますが、夜勤シフトは睡眠が安定しないと絶対にやっていけません。無理が利かないとはこのことだわ。
ちなみに・・・・
私がどのような感じで夜勤シフトに対応できなくなったか?を紹介しておきますね。
私はこんな感じで夜勤に対応できなくなりました
私には20年の夜勤経験がありますが、転職を重ねていて、退職までの10年(年齢は34歳~43歳かな?)は次のような夜勤シフトで働いていました。

【職種】
表面実装のマシンオペレーター
【勤務時間】
朝勤 9:00~21:00(休憩 12:00~13:00)
夜勤 21:00~9:00(休憩 1:00~2:00)
【シフト】2週間毎にシフトチェンジ
※年の約7割くらいが二交代シフト、それ以外の時期は日勤のみ
二交代24時間稼働のハードな夜勤シフトでしたが、賃金はいいし、自分なりの夜勤のリズムも作れていたので、それなりに楽しかった。
中途採用なので昼の部署へ移動できる可能性は無いけれど、趣味が走ることで体を鍛えていたので、まぁ定年まで夜勤できるだろう…と高をくくっていたんです。
ところが・・・
40歳を越えた途端に夜勤シフトに対応できなくなったんです。急にフレーズが変わったというか、夜勤の疲れが休日でも回復しないし、明け方に動悸がすることも多くなった。
はぁ~ 定年まで夜勤シフトは無理だ…
そう考えながらも3年ほど頑張ったのですが、その後に職場の人間関係にも悩まされ、あぁ無情にも43歳で退職に追い込まれたのでした。
いまでも思うのは、転職のとき、せめて三交代の職場を選んでおくべきだった。三交代なら定年まで頑張れたかも知れん。無念だ。
いま工場で夜勤シフトに従事している人へ
私もそれなりに体を鍛えていて、体力に自信があったのですが、40歳を越えた途端、夜勤シフトに対応できなくなりました。
なので・・・みなさんは20~30代の内から将来を見据えた行動をしてくださいね。
こんな夜勤シフトは要注意
もし次のような条件で夜勤シフトをしているなら、定年まで続かない可能性が高いと思います。
・24時間稼働の二交代シフト
・一週間のうちにシフトチェンジがある
・自動車ラインなど体力のいる工場
・40~50代の先輩が活躍していない
このなかでも特に「40~50代の先輩が活躍していない」職場は要注意です。私の会社がまさにそれで、夜勤メンバーの最年長が私だったのです。
これらの条件に当てはまるなら、いずれは夜勤から外れるための行動を起こしましょう。
※40~50代の先輩がイキイキと夜勤している、また将来は夜勤を外れることが決まっているなら、私の話は気にせず、いまの会社で定年まで頑張ってくださいね
将来を見すえた行動をとりましょう
これが絶対に正解だ!なんて誰にも分からないので「私ならこのように行動します」というのを紹介しておきます。自分なりの対策を練る参考にしてくださいね。
私なら次の3ステップで対応します
①昼勤部署への異動願いを出す
↓
②転職の準備を始める
↓
③数年待ってみて異動ができないようなら転職する
それでは詳しく解説します。
①昼勤部署への異動願いを出しておく
普通の会社であれば「上司との面談」や「異動希望の確認」が年1回程度あると思いますので、そのタイミングで昼勤部署への異動を希望しておきましょう。
異動の希望をかなえるためには「自分の可能性を広げたい」といったポジティブな姿勢でのぞむのこと。
反対に・・・
夜勤シフトが辛いから異動したい…
みたいなネガティブな理由では相手にされませんのでご注意を。
私の会社でも製造部から営業、品管などへ異動した仲間がいました。ポジティブな姿勢でのぞめば可能性は高いはずです。
ただし異動は早くても数年先かな…それと自分が異動できそうな部署が無い場合は②へどうぞ…
②転職の準備を始める
異動願いを出すと同時に転職の準備も始めましょう!
転職というと身構える人も多いと思いますが、いまは二人にひとりが転職を経験する時代です。また終身雇用制度が崩れ去ってしまい、いつ、誰がリストラされてもおかしくありません。
ちなみに・・・
でも・・・
いいえ、サラリーマンとして働くなら平穏な内から転職の準備を始めておくべきです。
私には4回の転職経験がありますが、退職するときって、心身ともに参ってしまい何もできないものなんです。スムーズに転職するためには準備は絶対にしておいた方がいい。
なるほど・・・

・履歴書と職務経歴書を作成する
それでは・・・くわしく解説しますね。
・転職サイトに登録して求人をストックする
まずは無料の転職サイトに登録して気になる求人をストックしていきましょう。
いい会社は無いかな?
30歳位までなら未経験でも採用されると思いますので、業界、業種にこだわらず、興味がある企業をどんどんストックしていきましょうね。
転職サイトによっては・・・
もしかしたら…いまの会社の給料が不当に安いことに気付くかも知れませんよ。
・履歴書と職務経歴書を作成する
続いて履歴書と職務経歴書の作成をしましょう。
書類を作成するためには「自己分析」が欠かせません。転職サイトによっては無料で利用できる自己分析ツールがありますので活用しましょうね。
こんな本格的なツールが無料なの?ってぐらい優秀な自己分析ツールを公開している転職サイトもあります。書類作成のほか、自分の適職を探すのにも役立ちますよ。
⇒自己分析ツールを使ってみる
これで転職の準備は完了です!
その後も週に1回くらい求人をチェックしておきましょう。たびたびチェックをしていると色んな気づきがあって面白いですよ。
・あれ?この会社また求人出してるぞ…ブラック企業なのかも?
・この業界の求人やたらに増えているぞ…ねらい目かも?
・この時期は求人が少な目だから避けた方がいいかも?
これだ!という会社を見つけたら転職しちゃうのもアリですよ。人生タイミングが大事です。チャンスを逃さないようにね。
転職の準備をせずに、ドタバタの転職活動をすると、焦って、夜勤よりも辛いブラック企業を選ぶ羽目になりますよ。しっかりと備えましょうね。
⇒スカウトメールが届いて、自己分析ツールが利用できる無料の転職サイトはこちら
③数年待ってみて異動ができないようなら転職する
数年(年齢にもよりますが1~2年かな)待ってみて、異動が無理っぽいなら転職活動を本格化させましょう。
求人に応募して定年まで安心して働ける会社へ転職するのです。
※転職活動はいまの会社に在職しながら行いましょうね…先に辞めると焦るので、求人を見る目が歪みますよ
あっ、あの・・・
そんな人も多いと思います。私も書類選考に通過せず苦労したものです。そんなとき役に立つのが「転職エージェント」です。
転職エージェントはキャリアアドバイザーと呼ばれる専属の担当者が付いて、あなたの転職をサポートしてくれる無料のサービスなんですよ。
転職エージェントを利用すると次のようなメリットがあります。
損することがありません
・プロのノウハウが活用できる
内定獲得率が上がります
・あなたにピッタリの会社を紹介してもらえる
どんな仕事をしたらよいのか?悩んでいる人には助かります
・いい求人が多い
求人にお金をかけられる会社が集まるので良質な求人ばかりです
・非公開求人を教えてもらえる
半数以上が転職サイトやハローワークで紹介されていない求人です
・書類の添削をしてもらえる
書類選考が通りやすくなります
・面接の日程調整や指導をしてくれる
過去の質問なども教えてもらえます
・入社日の交渉をしてくれる
退職にも日数がかかるので助かりますよ
・不採用になった場合アドバイスがもらえる
次の面接で生かしましょう
・会社の雰囲気などを教えてもらえる
入社してからのミスマッチが防げます
転職エージェントに登録すると担当者から連絡が入って、その後に面談という流れになります。
そのため転職サイト(自分で求人を探して転職活動をする)のような気楽さはありませんが、本気で転職活動をするなら活用してくださいね。
自分が希望していたワンランク上の会社に転職できるかも知れませんよ!頑張って!
⇒おすすめの転職エージェント(無料)はこちら
この記事では、転職エージェントをおすすめする理由、私の転職で役立った転職エージェント3選、転職エージェントを使った転職活動5つの手順をご紹介しています。いまの会社が辛くて転職を考えている人は参考になると思いますので、是非ご覧くださいね。
あとがき・・・
夜勤は何歳までできるのか?限界年齢について解説しました。
それでは・・・この記事の要点を繰り返しますね…
※二交代シフトで体力を求められない工場の場合
共に夜勤をしてきた同僚や先輩、そのほか経験豊かな派遣さんと話していても、皆が口を揃えて『40~45歳が節目だなぁ』と言ってたので、それほど外れた年齢では無いと思います。
それでは・・・頑張って!

記事:けいすけ