夜勤のメリットとデメリットを詳しく！正社員で働くなら要チェック

 
そんな悩みに工場で夜勤シフトを20年経験した管理人「けいすけ」がお答えします。
 
夜勤のメリットといえば「お金がいいこと」、デメリットといえば「体力的にきついこと」ぐらいは聞いたことあると思いますが、それ以外って、なかなか想像できませんよね。
 
アルバイトならひとまず夜勤をやってみて、合わなければ辞めるって方法でOKだけど、正社員となると辞めるのも一苦労ですもんね。決めかねてしまいます。そこで…経験者の私が、
 
夜勤のメリットとデメリットを詳しく解説します！
 

 
この記事を読めば、夜勤のメリットとデメリットを知ることができます。
 
夜勤のある職場で働くのか？を決めるヒントにしていただければと思います。
 

 
 

 
 

夜勤のメリットとデメリット

それでは夜勤のメリットとデメリットをご紹介します。
 

 

夜勤のメリット	夜勤のデメリット
1.給料が高い	1.友達や家族と会えない
2.気楽に働ける	2.体調管理が難しい
3.残業が無い	3.健康への悪影響
4.通勤ラッシュが無い	4.トラブル対応が大変
5.連休気分が味わえる	5.ケガの恐れ
6.昼の時間を有効活用できる	6.休めない
7.採用されやすい	7.嫌いな人との夜勤は地獄
	8.定年まで勤めるのは困難

 

 
 

夜勤のメリット

－夜勤のメリット－
 
1.給料が高い
2.気楽に働ける
3.残業が無い
4.通勤ラッシュが無い
5.連休気分が味わえる
6.昼の時間を有効活用できる
7.スキルアップにつながる
8.採用されやすい
 
 
ご紹介する夜勤のメリットは8つです。勤める職場や家庭の環境によって差はあると思いますが、ネガティブな夜勤のイメージが少し良くなりますよね。
 
それぞれを詳しく見ていきましょう。
 
 

1.給料が高い

労働基準法第37条で、雇い主は「午後10時～午前5時の給料を最低でも25％増しで払いなさい」と決められています。なので…夜勤は給料が高くて稼げます。
 
例えば時給1,000円なら

午後10時～翌5時まで間は時給が1,250円以上にUPするんです。業種に関係無く、夜勤をする人すべてにとって素晴らしい法律ですよね。
 
工場などではそのほかにも、法律で決められた割増賃金以外に、企業から任意で夜勤手当が支払われることも多いんですよ。
 

 
夜勤手当についてはこちらの記事もどうぞ…
 

⇒夜勤手当の計算方法
 

⇒夜勤手当の相場（工場）
 

2.気楽に働ける

昼とは違い、夜勤は少人数で働くことが多いです。しかも、うるさい上司もいないし、電話が鳴ることもありません。なので…とっても気楽に働けるんです。ストレスフリーなのだ。
 
昼間は多忙を極める工場も、夜になるとこんな感じ…
 

 
機械の音だけが響いて、落ち着いた時間が流れているのです。
 

 
 

 
 

3.残業が無い

24時間稼働の職場では、2チームまたは3チームで、それぞれの時間を受け持ちます。つまり交代の時間になると次の担当者が出勤してくるので基本的に残業が無いんです。
 

 
特に3チーム（三交代勤務）で24時間を稼働させる職場では、8時間の拘束だけでさっさと帰れるんですよ。一日があっという間なのです。
 

 

4..通勤ラッシュが無い

夜勤の出勤時間は夕方から夜にかけてです。なので…通勤や帰宅ラッシュに合わなくて済みます。電車なら座って通勤できるし、車も空いた道をスイスイなのです。
 

 
ただし・・・会社の出勤時間によっては逆のラッシュ（出勤時に世間の帰宅ラッシュに合う）にばっちりハマることもあるのでご注意を。
 

 

5.連休気分が味わえる

看護師や介護師の業界では、夕方から翌朝まで働く16時間夜勤が一般的です。一日で2日分働くことになります。
 

 
長い時間拘束されるハードな夜勤なのですが、夜勤が明けたその日と翌日が休みになることが慣例となっていて、夜勤のあとは連休気分が味わえるのです。
 

 

6.昼の時間を有効活用できる

普通は有給や半休をとらなければ出来ないことが、夜勤なら昼の時間を活用してすることができます。
 
例えば・・・銀行や郵便局での振込み、役所への届け出、免許の更新、確定申告、通院、学校の行事、子供の看病など…
 
レジャーでいうと、土日には行列必死のあの人気店だって、
 

 
平日ならスイスイと入店できます。そのほか散髪屋さんに平日に行けるのも便利です。予約などいりませんからね。
 

 
 ナイショでこっそり言うと・・・昼時間を利用すれば転職活動の面接も楽々です。
 

7.採用されやすい

辛い、キツイ・・・夜勤にはそんなイメージが付きまといます。そのため、求人に対する競争率も低めで、昼だけの勤務にくらべ、採用されやすい傾向にあります。
 

 

 
 

 
 

夜勤のデメリット

つづいて夜勤のデメリットです。志望する職種に夜勤がある人はこのデメリットを十分に理解したうえで判断してくださいね。
 
－夜勤のデメリット－
 
1.友達や家族と会えない
2.体調管理が難しい
3.健康への悪影響
4.トラブル対応が大変
5.ケガの恐れ
6.休めない
7.嫌いな人との夜勤は地獄
8.定年まで勤めあげるのは困難
 
 
ご紹介するデメリットは8つです。なかなかネガティブなワードが並びますよね。特に健康やケガというのが気になります。
 
それぞれを詳しく見ていきましょう。
 

1.友達や家族と会えない

夜勤は昼夜が逆転した生活を強いられます。そのため普通の昼型生活を送っている友人や恋人、はたまた家族などとすれ違いの生活になります。そう…会えないんです。
 

 
こんな悲劇が日常的に起こるんですよねぇ。若い頃はこれが地獄のような苦しみだったりします。
 
でも・・・これが年齢を重ねるとまったく気にならなくなります。なので、あんまり心配いらないかも。
 

 

2.体調管理が難しい

夜勤は明るい時間に眠ったり、食事時間が変則的になるなど、不規則な生活をしいられるため体調不良を起こす人も多いんです。でも…
 

 
その原因って、夜勤の睡眠や食事の取り方を知らないだけの場合も多いんです。例えば、イラストのような状況では誰だって眠れませんよね？
 

 
夜勤の過ごし方については私が書いた記事が参考にしてみてね…
 

⇒夜勤の睡眠方法
 

⇒夜勤の食事方法
 

3.健康への悪影響

世界には夜勤にまつわる研究報告があまたあるのですが、そのなかで最も有名なものが1976年に発表されたフランスのヴィスナール教授の研究報告です。
 
そのなかで教授は…『夜勤は寿命を10年縮める』と報告しているんです。
 
そのほかにも夜勤に関する研究はたくさんあって、夜勤従事者は「ガン」「糖尿病」「胃腸病」のリスクが上昇するなんて報告もあります。
 

 
私は「お金がいいこと」「気楽に働けること」にメリット感じて夜勤を続けていました。それに昼の仕事も夜勤と変わらないくらい辛いですからね。どっちもどっちです。
 
夜勤と寿命について詳しく知りたい人はこの記事をどうぞ
 

⇒夜勤で寿命が縮む
 
 

 
 

4.トラブル対応が大変

メリットのひとつ「2.気楽に働ける」の裏返しです。ひとたびトラブルが起こると、すべてを自分で判断して解決しなければいけないケースがあるんです。
 

 
私が経験した工場夜勤のトラブルには次のようなものがありました。

 
一方、医療の現場では…

 

 
このトラブルを乗り越えるスキルさえ身につければ、夜勤の気楽さってホント最高なんですよ。みなさんも頑張って乗り越えていきましょうね！
 

5.ケガの恐れ

夜勤をしていると強い睡魔に襲われることが度々あります。すると注意力が散漫となって、ケガをすることが多くなるんです。
 
イテテ…
 
機械の可動部に触れてケガをした、ハサミで自分の手を切った、コケて手首をくじいた、どれも私の工場で実際に起こったお話です。報告の無いケガなんてもっとあるだろうなぁ。
 

 

6.休めない

どこの職場でも夜勤を最少の人数でまわしていることがほとんどで、余力などまったくありません。そのため、簡単には休むことができないんです。有給は労働者の権利なのにね。
 

 
工場などの繁忙期と閑散期を繰り返すような職場なら、ヒマな時期にみなで一斉に有休消化する感じだと思います。普段はとにかく休みづらいです。…ていうか休めん。
 

 

7.嫌いな人との夜勤は地獄

繰り返しになりますが、夜勤は最少の人数で回すことが多いです。なので場合によっては大嫌いな人と二人っきりで夜勤をするケースもありえます。中小企業だとあるあるです。
 

 
大勢の人が働く昼とは違って、何かあっても、仲裁してくれる人がいないのが辛いんです。嫌な先輩にブツブツと叱責され続けたらたまったもんじゃありません。
 
一方、看護師の業界でも同じ苦しみがあるようです…

 
どんな人が働いているか？これだけは勤めてみるまで何ともいえません。同僚ガチャに期待しましょう。
 
 

 
 

8.定年まで勤めるのは困難

デメリット「2.体調管理が難しい」でも述べましたが、自分なりのスタイルを確立すれば、夜勤の体調管理はそれほど難しくありません。夜勤のノウハウもいろいろあるしね。
 

 
（仕事内容やシフト形態によって差があると思いますが）若いころは無難にこなせてきた夜勤が、年齢とともに辛くて耐えられなくなるんです。
 
私も40歳を境にして二交代シフト（24時間稼働）に耐えられなくなりました。睡眠の質がどんどん悪くなって、疲労こんぱいになるんです。
 

 
これは脳内で分泌されるメラトニン（睡眠ホルモン）の減少によるもので、人間は年齢とともに眠れなくなるんです。夜勤で眠れないのは本当にキツイ。
 
なので・・・
 
夜勤のある職場に転職を希望するなら、その職場で40～60歳の先輩が活躍しているかチェックしてくださいね。先を行く先輩がいれば安心して夜勤をすることができると思います。
 
反対に…先を行く先輩がいない職場って、何かしら夜勤（または仕事）が続かない要素があるのかも知れません。注意してくださいね。
 
 

 
※夜勤に向いているか？この記事でチェックしてね…

※重たいテーマですが夜勤で働く前に知っておきましょう…

 
 

 
 

あとがき・・・

夜勤のメリットとデメリットをご紹介しました。
 
それでは・・・夜勤のメリットとデメリットをまとめておきますね。

 

 
デメリットを多く書き連ねてしまったので、夜勤を始める気持ちが萎えてしまったかもしれません。
 
でも…そのデメリットを凌駕するほど夜勤手当は美味しかったりもしますので、若いうちに一度チャレンジしてみてね。
 
それでは・・・
 

記事：けいすけ